たいようの映画の感想

映画を観て感動しても、少し時間が経てば結構忘れてしまうんです。そんな忘れんぼうな自分のための記録なんです。

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オープン・ウォーター (シネリーブル池袋) 

20051214202904.jpg


 来ました。サンダンス映画祭で立ち見が出るほどの大盛況だったこの映画。サンダンスで好評と聞くとすぐに見たくなってしまう最近の傾向です。
 ストーリーは超シンプル。ダイビングに行った夫婦が海に置いてけぼりにされちゃいました。っていうだけ。でも実話らしい。上映時間は80分と短い。
 海に行くまでの過程・海に入る・ボートが自分達を忘れて帰港してしまう、までの展開でせいぜい30分。あとの50分はひたすら海の上でゆらりんゆらりん。観ていて本当に酔いそうだった。
 50分という時間は、なにもない海に浮かぶ男女の映像を見せ続けるにはあまりにも長すぎる。しかし、サンダンスでの盛況ぶりで出来がいいのは実証済み。ということで、期待して確認してまいりました。

 どうだったかと言うと、上手い。ほんと。
 まずはリアリティーのある会話で見せる。きっと本当にこんな状況になったらこうなるだろうなって共感できた。

 で、鮫さんの登場。ここからは視覚表現が上手かった。
 海に漂う二人には、海中にいる鮫の姿は見えない。というか、鮫なのかどうかも分からない。だから始めは足に何かが当たるたびにビクついていた。それが普通の魚だと気付いてほっとするも、時間が経ってまた海中を覗いて見ると今度こそ鮫がすぐそこにいた。女はゴーグルを海中に落としてしまい二人で一つのゴーグルしかない。どこから来るかわからない、見えないという恐怖。
 映画はほとんどが海に浮かぶ二人の姿を写すだけなので、観客も彼らと同じ恐怖を共有することになる。
 
 確かに怖いわー。

 しかもそのまま日は沈み、海の上なのでもちろん真っ暗。二人の会話(というかもう叫び)だけが響く。
 ようやく日が昇った時、二人は……

 ってね。
 いやあ、まさにアイデアの勝利。
 時間の80分というのも、短すぎず、無理に引っ張りすぎず丁度良かったと思う。
 主演の二人の迫真の演技は凄かった……て言おうと思ったんだけど、この映画の撮影は、本当に長時間二人を海に浸かりっぱなしにして、本物の鮫を足元にうようよと泳いがせて撮ったらしい。鮫は満腹にさせてあったらしいけど、それにしたって、ねえ……。
 あの脅える顔も悲鳴も本当の叫びだったと。そりゃあリアルになるわけです。


 ただまあ、映画としてどうだったかというと、やっぱり難しいかもしれない。低予算でこれだけの映画を作ったということは凄いけど、さすがに途中で慣れるし飽きるし。
 でもきっと、スキューバを趣味としてる人だったら、死ぬほど怖いんだろうな。


 それよりさ、「最も怖い実話」って煽りすぎじゃない?
 アメリカ版のフライヤー(一番上に貼っ付けたやつ)は抑え気味で滲み出るような怖さがあったのに、日本版のは台無しですよ。こうでもしないと客が入らないのかな、日本て。
 ↓日本版 
openwater-a.jpg


(2004年/アメリカ/クリス・ケンティス監督)

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