たいようの映画の感想

映画を観て感動しても、少し時間が経てば結構忘れてしまうんです。そんな忘れんぼうな自分のための記録なんです。

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吉祥天女 (試写)

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「"天女の羽衣"に触れた女は幸せになるが、触れた男には祟りがある」

"17歳とは思えぬ美貌と淫艶な雰囲気を合わせ持ち、男も女も魅了する"女性、小夜子を演じているのが、鈴木杏だ。
 あどけなくて勝気で素直になれない中学生…というイメージがいまだに定着している彼女だが、今作はいままでとはかなり打って変わった女性を演じている。
 
 それが作品的にも彼女的にも成功だったのかは微妙なところだが、今までの幼いイメージを(ある程度は)打破し、大人の色っぽい女の魅力は出ていたと思う。

 原作が少女コミックだから当然かもしれないが、全体を通してどこか少女マンガの匂いがする。具体的には言えないのだけれど、小夜子の立ち振る舞いや、相手役となる涼や暁の言動なども、"少女が憧れる大人の女""少女が憧れる男"というところから脱却できていない気がした。
 そして常にぼんやりと霧がかかったような、まるで子供の頃に思い描いた物語を観ているような感覚があった。展開にメリハリがないことなども含め。
 ただターゲットが同じように少女マンガを読むような世代なのだろうから、彼女達にしてみたら酷く共鳴するような物語なのかもしれないけれど。

 いずれにせよ、「悲劇」だの「哀愛」だのって言葉には免疫ができてしまって「あぁそう」くらいにしか思えなくなったすれた大人は、鈴木杏と本仮屋ユイカのセーラー服姿をじっくり楽しめばいいんだと思う。


(2007年/日本/及川中監督)

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