たいようの映画の感想

映画を観て感動しても、少し時間が経てば結構忘れてしまうんです。そんな忘れんぼうな自分のための記録なんです。

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16歳の合衆国 (シネマスクエアとうきゅう)

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【世界は悲しみに溢れている……】

 確かにその通りだと思った。世界は悲しみに溢れている。
 だが全てが悲しみなわけではないはずだ。
 それに悲しみと喜びは正反対のようで、実は紙一重なんじゃないだろうか。そして喜びを知っているからこそ、悲しみを理解できる。

 どうして彼は恋人の弟を殺したのだろう。観る人それぞれが予想していっただろうが、結末は思わぬ方向へ進む。台詞の一つ一つが小説を読んでいる様に重く頭に響く。重いテーマなのにそれをあまり感じさせないのは、センスの良い音楽と、ライアンの爽やかな名演のせいだろう。

【過去は戻らない。祈りや涙でさえも】
 
 登場人物それぞれが、悩みと悲しみを抱え、それと向き合おうと試みるが、なかなかうまくいかない。現実の世界だって、きっとそういう毎日のちょっとした歪みで、いくらでも悲劇は起こりうる。

 リーランドは異常だったのだろうか。

 彼がしたことは間違いであることは確かだが、誰もが彼と同じ過ちを犯す可能性はいくらでもある。この映画の中ではなにも答えは出ないし、なにも解決はしていない。
 そもそも答えなんてあるだろうか。

 16歳。
 その時期に抱える若者の悩みを、一体どれだけの人間が理解しているだろうか。
 誰にも理解なんて出来ない。
 本人でさえ、理解することなんて出来ないのだから。

 あるひとつの事件から、揺れるように漂う少年の心の一部を、なぞる様に見せただけのこの映画に批判的な人は多いかもしれない。
 だが自分は酷く心を打たれた。
 うむ、なんでかはよくわからないのだけれど。

 新人監督らしい荒削りな作品だが、難しいテーマに挑み、心にズシンと響くがただ重いだけではなく胸に残る。
 
 それから日本では全く無名のライアン・ゴズリング主演。アメリカでは若手実力派として結構有名らしいし、次回作の日本公開も決まったそう。こてこての恋愛ものだとか。
 俺はあまりにこの映画に惚れ込んでしまい、何年かぶりにパンフを買って、ポスターなんかも買ってしまいました。それだけにこの映画の知名度の低さが悲しい限り。
 ついでに映画館で売ってたCDも買いました。OCEANLANE(オーシャンレーン)です。彼らもこの映画に感動して新曲を書いたんだとか。これがまたいいんだな。透き通ってて。完全に無名シンガーさんだけど、頑張ってほしいものです。

OCEANLANE 公式サイト
http://oceanlane.com/

 買ったポスター。色は綺麗なんだけど、見るたびに少し悲しくなります。あと、女の子が不細工に見える。
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