【三人の男と
一人の女と
美しすぎる旋律と
交錯するそれぞれの想い
彼らの想いが旋律に宿ったのか
旋律に秘められた力が彼らを飲み込んだのか
妖美な旋律が呼び起こす死
絡み合った想いがもたらす悲劇
時代はいつでも
美しきものを翻弄する】 実在した「死を呼ぶ音楽」を巡る男女の物語。この話のどこまでがノンフィクションなのかは知らないけれど(全部フィクション?)、想像していたよりもしっかりとしたストーリーで、ぐっと惹き込まれて見れた。音楽を巡るというよりは一人の女性を巡る三人の男性の物語。
一人の女性を二人でシェアする、というのは自分には考えられないけれど、当時ならもしかしたらあったのかなぁとも思う。というかイロナの美しさとラズロの人の良さそうな笑みがとても説得力を持っていた。
人付き合いの数だけ、そこにはそれぞれの想いがある。想いはいつだって絡み合い、複雑だ。そこに恋愛感情が加わればなおのこと。耐えるものもいれば、貪欲に愛を手に入れようとするものもいる。
そしてやって来た戦争。この映画で起こる悲劇は、呪われた音楽によるものでも、交錯した想いの果てに起こったものでもなく、戦争によるものだったのかもしれない。
劇中何度も流れる「暗い日曜日」のメロディーと舞台となるブダペストの街並みがとてもよく合っていて印象的だった。悲しく切ない物語ではあるが、自分的にはラストシーンで少しだけカタルシスを感じ安堵の笑みで観終えることが出来た。エンドロールでのビヨークの歌声もまたいい。淡い艶と薫りのようなものを持つ、情緒溢れる素敵な映画でした。
ただ、自分的にこの映画で特筆すべきはイロナの美しさ。というかイロナの乳の美しさ。理想的な膨らみで、裸になっても崩れません。イロナがうつむいても、乳は決してうつむきません。いつでもツンと前を向いてます。男二人でシェアしてでも一緒にいたい気持ちが理解できますね。
(1999年/ドイツ/ロルフ・シューベル監督)