[ネタバレしません]
まず初めに、僕は堤幸彦監督が好きです。金田一・ケイゾク・サイコメトラー・IWGP・ハンドク・ドラマ版せかちゅー・H2……。どれもピッタリと僕好みでした。舞台を見に行ったこともあるし、なにより顔がイイ。髭が渋い。50過ぎて金髪が似合うのなんて堤さんくらいじゃないでしょうか。それに禁煙成功してるし。
そういえば恋愛寫眞はいまいちだったけど。
さてこの映画、原作はご存知プレステの同名ゲーム。TVCMが怖いとクレームが来て放送を取りやめたことで大きな話題になったあれです。映画版では「“新感覚”サウンド・サイコ・スリラー」とした新しい試みを取り入れたそう。
初日ということもあって映画館はほぼ満席。その殆どがカップル。僕はもちろん一人で端っこの席にちょこんと座りました。
えー、この映画、結論から言うと、
ポカーン(゜Д゜) だったわけです。あくまでも僕は、ですけれど。
まずタイトルクレジットまでの数分で一驚きさせてくれるんだろうと期待してたんだけど、その雰囲気だけで結局なにも起こらずため息。
タイトル後の最初の台詞からなんかもう幼稚な匂いプンプン。台詞回しが胡散臭い。
中盤すごく陰鬱な雰囲気でいい感じになって来たのに、結局は全然怖くない。というかうるさい。虫がピョコンって跳ねるだけで
ドォォーン、引き出しを開けるだけで
バァァーン。
本当に耳を塞ぎたくなりました。
「サウンド・スリラー」と名付けただけに音にこだわった結果、ああなってしまったのかな。きっと席がスピーカーに近すぎたのでしょう(と思いたい)。
結末にしても、たしかに伏線は張ってあったし、それなりに上手くは出来ていたけど、どうにも盛り上がらない。見せ方が下手だったなぁと思いました。ああそう、っていう感じで終ってしまった。
それに説明が出来ない点もたくさんある。これは頂けないでしょ。
最初から最後までどうにもこうにも楽しめなかった。楽しみ方を見つけられなかったのが残念。「
ノロイ」でさえ失笑しながらも、その映画なりの楽しみ方が出来たのになぁ。
映画館で観た作品でこんなにモヤモヤしたのは久しぶり。いつ以来だろう?
僕が思うに、脚本がよくなかった。あの幼稚で説明口調な台詞だったら誰が演じていたってああなっていたと思う。もちろん脚本だけが悪いわけではないけれど。後半出てくるゾンビさん達は深夜のコント番組にしか見えなかったし。
ジャパニーズホラーがブームの現在、この程度の映画を「怖い」と感じる人が一体どれだけいるのだろうか。怖さを売りにしたはずの映画なのに全然怖くないってのは問題です。せっかく傑作になれるだけの要素のある原作だったのに、本当に残念で仕方がないです。
まぁ、堤さんは超多忙ですし、きっとそこまで根を詰める余裕がなかったんででょうね(と思いたい)。それに(勝手な想像だけど)製作者側の「新しいもの」狙いが少し強し過ぎたんじゃないかな。画面の奥の方にいる住民の演出とエンドロール以外からは、いつもの堤さんらしい雰囲気が殆ど感じられませんでした。
でも、この映画でもすごく印象に残ったシーンがあります。それは空。趣味で雲の写真を撮っている堤さんらしく、空を映すシーンはどれもはっとする美しさがありました。
映画館を出てしばらくモヤモヤ。スリラーなのに印象に残っているシーンは空のきれいさ。
うむむむ、な映画でした。
本当はさ、「クラッシュ」見ようと思ったけど満員だったんだよねー。それも含め、モヤモヤを拭い去れない土曜の夜でした。
(2006年/日本/堤幸彦監督)
自分も見に行ったのですが、脚本がヒドいですね。
内容が薄すぎます。
音色ががんばっていましたが、ストーリーが怖くないので空回りでしたね。
あれじゃあ堤監督の本領発揮はむずかしいですね。
というか上映前の宣伝見てつくづく思ったんですが、あの監督の舞台は「TRICK」であるべきなんじゃないでしょうか。
| リトル・ゼ | 2006/02/15 15:12 | URL |